シマノ社から発売されているエクスセンス レスポンダーシリーズのインプレを行います。
レスポンダー109f | レスポンダー129f | レスポンダー149f | |
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長さ |
109mm
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129mm
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149mm
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レンジ |
10~30cm
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30~50cm
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30~60cm
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重さ |
15g
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19g
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27g
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飛距離 |
55m?
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60m
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68m
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アクション |
強波動ウォブンロール
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価格(税抜き) |
\2,000
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\2,200
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\2,250
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上記の表のように、3つの長さのルアーが発売されております。
3つとも共通している事は、概ね先行深度は50cm未満であり、シャローエリアでもストレスなく引ける事、そして、アクションは強波動を伴うウォブンロールであるという事です。
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兄貴分として、レスポンダー165Fが発売されました!!
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★優れている点★
3つのサイズとも共通している事は、飛距離が抜群であるという事です。
流石はシマノのAR-Cです。
特に強い向かい風なんかの時に絶大な威力を発揮します。
アクションは強過ぎる程の強波動で、周囲に強烈にアピールを行います。
デッドスローからロールアクションをはじめ、ミディアムスピードから強烈にウォブンロールします。
これで引き寄せられるシーバスは多いのではないでしょうか。
また、高浮力に伴う根掛かり回避性能は特筆ものです。
そもそも30cm前後を泳ぐミノーなので根掛かりしにくいルアーなのですが、万が一岩などに引っ掛けてしまっても、暫く放置して波に揉ませれば高確率で回収できます。
その性能は、まさにシャローの鬼です。
★劣っている点★
強波動過ぎるが故に、食わせ能力に関しては高く無いと感じます。
存在に気付いて近付いて来るものの、直前で見切ったりバイトが浅かったりする事が稀にあります。
すぐにウォブンロールアクションが始まってしまうので、あまりアピールさせたくない、スレているような時なんかのスピード調整も難しいです。
また、高浮力であるが故にバイトを弾く事が稀にあります。
そんな時は、ルアーローテでローリング主体の食わせのミノー(カゲロウやコスケ等)にチェンジしてみましょう。
レスポンダーで寄ってきたシーバスが一撃で食いついて来る事間違い無しです!
★向いているエリア★
109f…河川、河口、小場所等
129f…河川、河口、サーフ、どこでも万能
149f…サーフ、オープンエリア等
好きです。レスポンダー。
突然すみません。
皆さんはシャローエリアのサーフに出掛けた時、真っ先に投げるルアー(パイロットルアー)は決まっていますか?
最近ではカゲロウなんかが爆発的にヒットしているので、それと答える人も多そうですね。
コモモやコスケと答える人も多そうです。
私は、そのパイロットルアーが、このレスポンダーになっています。
◎何故、レスポンダーがパイロットルアーになったのか
私のホームフィールドは、サイレントアサシンやサスケは勿論、シャローアッパーやシャローアサシン等の50cm潜る系のミノーでも底を擦ってしまう超シャローエリアのサーフですので、レスポンダー等の潜行深度30cm系ミノーしか投げられません。
また、私の住んでいる新潟県中越地方では、某釣具店がオリカラを販売している事もあり、レスポンダーを使っている・持っているという人は、比較的多いように感じています。
しかし、全国的に見れば、ライバルが強過ぎるが故に、今となってはあまり人気の無いミノーなのではないでしょうか。
ぶっちゃけてしまえば、レスポンダーよりも釣れると呼ばれるルアーは多いでしょう。
最近では、同じレンジのミノーとして、前述のとおりカゲロウやコスケの方がより食わせの能力は高いのではないかと感じています。
じゃあなぜ、レスポンダーじゃないとダメなのか。
それは、圧倒的な飛距離、そして強波動のアクションにあります。
レスポンダーより釣れるミノーはあります。
では、レスポンダーよりも飛ぶミノーは?
レスポンダーよりも食わせるミノーはあります。
では、レスポンダーよりもアピールできるミノーは?
事、サーフにおいては、飛距離とアピールというこの2点は、非常に重要な要素であると感じています。
上記の2点を、レスポンダーよりもどちらとも間違いなく上回ることが出来る30cm系シャローミノーは、果たして存在するでしょうか?
私は知りません。
だから、レスポンダーがパイロットルアーとしての決定版となってしまうのです。
◎何故、飛距離とアピール力が重要なのか
『何で、より釣れるルアーを使わないの?』と疑問に感じる方は多いでしょう。
答えは、『シャローエリアに入って来るシーバスは、例外無く活性が高いから』にあります。
それの答えを紐解くには、何故シャローサーフにシーバスが入って来るのかを考える必要があります。
その理由は餌を捕食する為です。
シャローエリアというのはシーバスにとって危険なエリアです。
上空からは鳥に、砂浜には人間を含めた危険な動物が沢山います。
打ち上がってしまえば命の保証はありません。
沿岸の食物連鎖の頂点に君臨するシーバスにとっては、深い海の中が最も安全な場所という事になります。
それでも、危険を冒してまで餌となるベイトフィッシュを追い詰めにやって来るのです。
エサを食べに、シャローリアにわざわざやってくるのです。
そんなシーバスが、活性が低いわけありません。
見つけたルアーに口を使わない訳がありません。
つまり、シャローエリアでのシーバスフィッシングは、シーバスに見つけてもらった物勝ちなのです。
では話は戻りまして、何故、より釣れるルアーを使わないのか、です。
もう分かりますよね。
サーフに入って来る高活性なシーバスには、僅かな釣れる要素は必要ありません。
より遠くに飛ばせて、より広範囲にルアーの存在を知らせることが出来るミノーが、サーフでは強いんです。
より高活性で、より釣りやすいシーバスから先に釣ってしまおうという作戦です。
飛距離とアピール力が重要なのは、こういう理屈から成り立っています。
★総括★
そうです。
レスポンダーは本当に素晴らしいルアーなんです。
カゲロウやコスケのように優等生ではありません。
欠点もあります。
しかし、レスポンダーには他の何者でも太刀打ちできない魅力が2つだけあります。
サーフシーバスをやる上で、最も大切な2点。
飛距離とアピール力。
是非、ルアーボックスの中に1つ忍ばせてみてはいかがでしょうか?
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