この記事を読むにあたっての注意
本記事は、私が過去に持っていた18ディアルーナS106MHを、私が使用してみて感じた思いのたけをそのまんま、痛烈に批判しております。
所有している人を批判したいわけでもなく、当然見下している訳ではありません。
そもそも、私がこのディアルーナS106MHという特性を全く理解しておらず、タックルバランス含め、ただただ使いこなせなかっただけです。
しかし、私のような初心者の方が手に取る機会も当然考えられますので、その注意喚起として本記事を掲載いたします。
本ロッドを既に所有されている方は、不快な気持ちにさせてしまう事が十分考えられるので、これ以上記事を読まない事をお勧めいたします。
よろしくお願いいたします。
18ディアルーナS106MHを叩く
絶対に買ってはいけないシーバスロッドを紹介します。
それは、18ディアルーナS106MHです。
(もう手放してしまったし、個人的な嫌悪感からか、ディアルーナの写真は1枚も残っていませんでした…)
まずはじめに、誤解無きようお願いします。
ディアルーナは非常にコスパに優れた良いロッドだと思います。
一般的にもそのように言われていて、私もそのように感じています。
恐らく、これをご覧の方でも『ディアルーナ、良いロッドだけど…』と感じている方もいる事でしょう。
しかしです!
それは、10.0ft以下のMLクラスかMクラスのロッドではありませんか?
MHクラスのロッドで『良いロッド』と評価している方はいますか??
そうです。
私が言いたいのは、『ディアルーナのMHクラスは買うな!絶対に!!』という事です。
18ディアルーナS106MHのスペック
106MH | |
---|---|
全長 | 3.20m |
自重 | 175g |
適合ルアーウェイト | 10~56g |
本体価格 | 31,000円 |
何故、ディアルーナを買ったかについて
まず初めに、何故、私がディアルーナを買ったのかについてです。
それは、ハタハタシーバスに対応できるロッドが欲しかったからです。
当初、評判が非常に高かった、ラテオ100MHを買おうと考えておりました。
しかし、設計が既に4年以上経過し、そろそろモデルチェンジするんじゃないかと思っていたので、躊躇していました。
そんな中、2018年のフィッシングショーで18ディアルーナが発表されました!
私はこの発表に歓喜し、106MHを即時買う事を決意、ほぼ同時に上州屋にて予約をしました。
ここから、ディアルーナとの不毛な戦いが始まったのでした。
ディアルーナの良い所
- 飛距離
- 感度
ディアルーナはその軽量化から伺えるように、高弾性のカーボンとスパイラルXの効果も相まって、飛距離と感度がとても優れていると感じます。
しっかりとロッドを曲げる事が出来れば、その反発力から弾丸のようにルアーが飛んでいきます。
接触感度も素晴らしく、ショートバイトや小さなゴミに触っただけでも手元に伝わってきます。
それと、リールシートの凹凸が少なく、これも意外と良い感じです。
でも、良い所はそれだけです。
ディアルーナのゴミな所
- タックルバランス
- キャストフィーリング
- 魚とのバトル
バランスがゴミ
ディアルーナの特筆するべきゴミな所は、そのバランスの悪さです。
当時、12アルテグラ4000HGを合わせていましたが、このリールは290gです。
そのリールを装着した時の重心位置は、リールフットから遥か前方の25センチ前です。
25センチですよ!!!
信じられますか!??
最も理想のバランス位置は、リールフットだと言われていますよね?
シーバスロッドはティップを下に向ける事が多いので、敢えて前方重心にする事もありますが、それでも10センチくらいだと思います。(スワット932のバランス位置は理想的と思います!)
25センチ前方は、完全にタックルバランス無視の、カタログスペック重視のロッドだと言わざるを得ません。
つまり、開発段階の予定自重の差分をグリップエンドで軽量化を図り、全体の重量を軽くしたという事です。
キャストフィーリングがゴミ
そのバランスの悪さから来るキャストフィーリングの悪さは、もう圧巻の一言です。
ただでさえ強靭な高弾性カーボンに、スパイラルXで巻き上げた反発力と、圧倒的な先重りが合わさり、そこから繰り出される物凄い反動の衝撃が手元を襲ってきます。
普通のMLクラスのつもりで投げようものなら、僅か数投で手首を壊しかねない程の衝撃力です。
これを回避するために、バランス調整に力を注いだ時期もありました。
手に取ったのは、40号のナス型重り。(150g)
これをグリップエンドにぐるぐる巻きにすると、かなり良い位置にバランス調整できます。
…もうお分かりですよね。
こんな重いロッド、誰が快適だと思いますか?
数十グラムならいざ知らず、150gなんて最早論外です。。。
結局、グリップエンドを持つ左手で反動を抑えるという技を見つけ、その左手の使い方で手首の衝撃を和らげる事に成功しました。
しかしですよ。
こんな特殊な投げ方、とても快適とは言えませんよね。
本当に、無駄な技というか、今思えば無駄な悩みです。
こういう無用な悩みや技術を習得しないと扱えない駄作ロッド、それが、18ディアルーナS106MHなのです。
魚を掛けてもゴミ
ここまでは魚を掛ける前までのダメな部分ですが、実は魚を掛けてからもダメなんです。
このロッドは、果たして何を釣る為に設計されたロッドなのでしょうか。
それすらも疑いたくなります。
何せ、ランカーシーバスごときでは、ベリー付近までしか仕事をしないのです。
バット部分まで仕事をさせたければ、大型の青物が必要になるのでしょう。
私のようなシーバス用の購入では、全くの役不足で完全にオーバースペックです。
更に言うと、その高弾性カーボンとスパイラルXの強靭なパワーが仇となり、シーバスのバイトは弾きまくり。
感度の良さから不要なバイトも拾って来る始末。
やっと掛けたと思えば、シーバスは違和感からか怒りまくり暴れまわり、首振りとエラ洗いのフルコンボでバラシ多発。
シーバスが暴れ疲れ果てるまで、ハラハラドキドキが味わえます。
『シーバスってこんなに体力ある魚だったっけ??』って思うくらい、最後の力を振り絞って暴れてくれます。
メインロッドのMLクラスの方が、よっぽど楽に、シーバスも暴れずに短時間で、安心して浮かせることが出来ます。
つまり、パワーファイトが必要な荒磯じゃない限り、こんなパワーはシーバスには不用という事です。
ディアルーナからは多くの事を学びました
18ディアルーナS106MHは、私にとってはゴミロッドでした。
本当にゴミロッドでしたが、それでも多くのモノを私に与えてくれました。
釣りにおいて何よりも大切な事は、その釣りを快適に行うことが出来る、タックルバランスが大事なんだと知る事ができました。
そして、対象魚に対しての過剰なスペックは、逆にマイナスに働く事があるんだと学びました。
軽量化が絶賛されていたそのカタログスペックは、実は全くアテにならないという事実を学びました。
シーバス相手に『強さ』というのは、無用の代物なんだという事がわかりました。
カタログスペックに、特に軽量化に傾倒していく(同時に飛距離と感度)、シマノロッドという信頼性に疑問を持つことを学びました。
本当に、ある意味私を大きくしてくれた、多くの事を学ばせてくれたロッドであると、少しだけ感謝しなければならないかもしれません。
ありがとうは言わないけどね!!
そして、シマノロッドを買わないという決断
私は、この18ディアルーナS106MHを以て、シマノロッドと決別する決意をしました。
今後、どんなに評判の良い、そして素晴らしいスペックのロッドが出たとしても、シマノ製のロッドを買う事は無いでしょう。
それ程、ディアルーナに対しての期待、そして所有した歓びは大きく、実際の使用感と所有感に激しく落胆したという事です。
本当は、もっと色々な釣りをしたかった。
もっとたくさん魚を釣りたかった。
しかし、ディアルーナを見る度に憂鬱になり、使えば使うほど絶望し、愛情を持って手を加えればその分だけ裏切られる。
ついには、MHを飛び越えてディアルーナという名前、そしてシマノロッドまで嫌いになっていく。
私が手にしてしまったのが悪いのか、それとも世に送り出したことが悪だったのか。
いずれにせよ、罪深き18ディアルーナS106MHというロッド、これを読んで、あなたは欲しくなりましたか?
それでもディアルーナが欲しいという方へ
それでもディアルーナが欲しいという方は、以下のロッドがお勧めです。
シーバスロッドのど真ん中であるMLクラス。
最も人気が高いであろう、最強の汎用ロッドです。
圧倒的な軽さと高弾性のカーボンからくる感度と飛距離は、他の同クラスのロッドには到底太刀打ちできません。
ティップも柔らかく、キャストの扱いも容易です。
河口や堤防は勿論、サーフや磯でも十分勝負できる汎用性が魅力です。
大規模河口やサーフがメインなら96Mはどうでしょう。
誰も到達できない圧倒的な飛距離が最大の魅力。
但し、硬いティップが玉に瑕。
じゃじゃ馬の様なロッドだけど、扱い熟せればあなただけの最強の相棒になること間違いなし!?
19ラテオは最高!!
ディアルーナの失敗を基に、長過ぎない、硬過ぎない、非シマノという条件に合致した、ハタハタシーバスメインの汎用ロッドです。
一言、素晴らしいです!
もう、バランスの悪さに苦慮する事もありません。
キャストの反動を抑えるための、左手の工夫もありません。
若干バイトは弾きますが、必要以上に暴れさせる事無く、素直に曲がって粘ってくれます。
ディアルーナの印象が悪かったせいもあるのか、余計に素晴らしく感じております。
ラテオのインプレはまた後ほど…。
以上、MHクラスのディアルーナは絶対に買うな!でした。
コメント
コメント一覧 (1件)
凄い笑わせてもらいましたw